NOTES
万博に行ってみたという話。
いろいろな前評判があるけれど、
まずは自分の目でたしかめてみたい。
そんなきもちで、万博に行くことを決めた。
じゃあ、いつ行くか。
たぶん、7月と8月は暑すぎる。
9月は10月上旬の閉幕に向けて、
駆け込みの人びとであふれ返るだろう。
そう考えると、気候もおだやかな
5月がいいのではないかと判断した。
さて、いざ行って見ていちばん思ったのは、
「み ん な 休 憩 し て る !」ということ。
まるで代々木公園みたいだった。
たとえばディズニーランドに行けば、
いかにその1日にムダがないように
次から次へと予定を立てて、
乗ったり観たり食べたり並んだりする。
休憩するにしてもレストランや
行列のなかで楽しそうにやすむ人が多い。
けれど、万博はちがう。
そのへんのベンチ、具体的には
あの「大屋根リング」なるものの下で、
涼を求めてみんなどっしりと座っている。
そういう意味で、あのリングは
大成功だったのではと思う。
あの屋根がなかったら海沿いの
強い日差しを浴びっぱなしだった。
そうそう、リングは会場サイン(標識)としても
とてもよく機能していた。
大屋根リングの足元、地上にある無数の柱に
アルファベットと番号が書いてあって、
現在地、目的地がわかりやすくなっている。
それに、リングは想像以上に大きくてビックリ。
世界中すべての建築用木材が
ここに集められたんじゃないかというほど。
「想像以上!が、万博だ」っていう
キャッチコピーがあったけれども、
あれは、屋根のことだったんだなぁ。
そんな冗談はさておき、
ひとつ屋根の下で、世界中の人がくつろぐ。
その光景は「平和ってこれのこと?」と思った。
もうひとつ、いいなと思ったのは「ミャクミャク」。
街や駅や会場で、いろんな形で
あの不思議な造形が活躍していた。
なにより子どもや赤ちゃんウケがいい。
青と赤のカラーリングがわかりやすいのかな。
いっぽうで各国のパビリオンに行って
ちょっと残念だなぁと思ったのは、
「スクリーンを見ることが多かった」こと。
どの国もすばらしい画質の映像を用意していて、
それを大画面で流しているのだけれど、
もうすこし体感・体験ができたらよかった。
映像を流すから屋内は暗いことが多く、
小さなこどもにとってはちょっと怖い空間。
行けたのは1日だけだったし、
人気展示の事前抽選もハズれてしまって、
すこし未練があったけれど、
行ってみたらよかった、万博。
個人的には、
サウジアラビアがお気に入りでした。
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(たしかに、よしたに。)
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