NOTES

日課が、その人をつくっている。

あなたに「日課」ってありますか。

ぼくは、毎朝、必ずメガネを洗っています。

10年以上、試行錯誤して、
おそらくメガネ屋さんもビックリするくらい、
手際よくきれいにできるようになりました。

その方法とは、

1.食器洗剤を使ってメガネを丸ごと水洗いする
2.レンズ以外金具部分・柄(え)をティッシュで拭く
3.レンズ部分をメガネクロスで拭く

という流れです。

メガネをかけないという方。もちろん、
サングラスも驚くほどきれいになります。

1.の食器用洗剤は、できれば天然系のものがよく、
ぼくは家で使用している「ヤシノミ洗剤」です。
2.のティッシュは、鼻セレブのような
保湿・ローション付きのものは厳禁です。
あれで拭くとベタベタしてしまいます。
3.のメガネクロスは
メガネを買ったときに付いてくるもので十分です。
が、意外と重要なのは、
「拭く側の面をちゃんと決めておくこと」です。

手で触れるほうとメガネを拭くほうが混ざると、
レンズを拭くときに手の脂が付いて汚れます。
ロゴマークや柄模様のついているほうは手で持つほう、
反対側はメガネに当てるほうと決めるといいです。

メガネをする人にとって、
メガネとは「顔」そのもの。

だから、ぼくはメガネにお金と時間を投資して
20本ほど持っているのですが、
前日に使用したもの、その日にかけるものを
上に書いたように毎日メンテナンスしています。
(ちなみに、妻のメガネも一緒にきれいにします)

ぼくらメガネをかけている人というのは、
それだけで日常でちょっと損をしていると思うのです。
走るのに不利だし、そのまま居眠りもできないし、
そもそもメガネ代もかかっている。
それなのに、メガネのレンズまで汚れていると、
なにもレンズを通さず世界を見ている人と比べて、
世界が汚れて見えてしまうことになるのです。

‥‥おおげさですか。すみません。

それはそうと、ほかの日課として
「紙の手帳にペンで日記を書く」というのも
欠かさずにやっています。

日記と言ってもまとまった文章ではなく、
その日にあった出来事をページの好きなところに
箇条書きのようにメモしているだけ。
たとえば「昼、だるまやのラーメンを食べた」とか
「髪切った」「息子と海岸まで自転車で行った」など。
なんでもないような日常の出来事でも、
あとで見返してみると、あんがい、
「こんな日あったな」「これ、こんなに前なのか!」
と、おもしろいのです。

あとは、たまに「悩み」も意識的に書きます。
「○○○、どうしよう」といったものを。
これもあとで見返すと、
「これは、結局どうにかなったな」
「おれ、こんなことで頭抱えてたのか」と発見があり、
物事をすこし前向きに見られるようになるのです。
日記は、未来の自分への手紙のようなものです。

仕事でも、ずっと紙のノートにペンで
取材メモやアイディアを書いていたのですが、
一時期、分厚いノートを持ち運ぶのが重くて
パソコンに打つスタイルに変えたんですね。

すると、なんと、出てくるアイディアや
ことばの質が明らかに落ちたのです。

きっと、キーボードで文字を打ったり、
iPhoneのフリック機能で文字を入力したりすると、
無意識に「ボタンの位置」や「変換」を気にしてしまい
「頭のなかにあることばを外に出す行為」が
純粋にできなくなってしまっているのかな、と。

最近のニュースで読んだのですが、
授業でICT(いわゆるタブレット学習)を
取り入れていた国では学習到達度や
全国学力テストの数値が一気に落ちてしまい、
「やっぱり紙に戻しましょう」となっているそうです。

「書く」と「考える」を往復する。
そういうのは、やっぱり手書きが
いいのかもしれませんね。

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(たしかに、よしたに。)